花粉の飛散量は、前年の夏、特に7月上旬から8月上旬にかけての日射量と降水量に大きな影響を受けるといわれます。日射量が多く、降水量が少ない猛暑になると翌年春の花粉飛散量が増加し、逆に雨の多い冷夏になると減少することになります。
今シーズンの花粉飛散量は「前年よりやや多め」と予測されています。
花粉症は、スギやヒノキなどの花粉が気道(呼吸するときの空気の通り道)や鼻粘膜、気管支粘膜、眼球結膜などに付着し、アレルギー反応によって炎症が起こる疾患です。
せき、たん、くしゃみ、流涙などの症状が代表的で、かぜの症状によく似ていることからアレルギー反応ということに気づきにくい面があります。
予防方法としては、点鼻薬や点眼液などで症状を抑えたり、花粉が飛散する2週間前から抗アレルギー薬を内服するなどの方法が有用です。
このほか、花粉情報をまめにチェックし、花粉が大量に飛ぶ日や時間帯の外出を控えることも有効です。
つらい症状に苦しまないためにも、早めに対策をたてておきたいものです。
以下に花粉症の薬物療法に関してのエッセンスを加えておきます。
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